iPhone7搭載の耐水機能って何?

2017 / 06 / 05


昨年9月に発売された、iPhone7。

待望の『Felica』搭載や、光学式手振れ補正機能の搭載など、
iPhoneファンの期待に応える機能が多数搭載されましたが、
中でも大きな魅力の一つに防沫・耐水性能がついに実装されました! 

しかし、気になるのが『防水』と表記されていないこと。 
Apple公式ページを見ても、あくまで『耐水』と表記されています。
ではここで、『防水』と『耐水』の違いを見ていきましょう!
水に対する防御力はどちらが優れているのでしょうか?

まずは、言葉の意味から調べてみましょう。


 “ぼうすい
【防水】

《名・ス他》水のしみこむのを防ぐこと。”

 “たいすい
【耐水】

水に耐えること。
水にぬれても水分が裏までしみ通らないこと。
  水につかっても変質しないこと。 “

防水は水が入り込むこと自体を防ぐもの。 
耐水は、水が多少侵入しても、その物自体は変質せず耐えるということでしょうか。

Apple公式サイトによる、iPhone7の仕様を見てみましょう。


″防沫性能、耐水性能、防塵性能″
IEC規格60529にもとづくIP67等級 “
・・・IP67等級とな。
ちょっとよくわからないので、調べてみますとIPコードとは、 
保護等級や、それに付随する付加的事項をコード化したものだそう。 

″IPコードとは、規定されている保護等級やそれに付随する付加的事項をコード化したものである。International Protectionを表す「IP」で始まる4文字から6文字で記載される。 例えば「IP68」と記載されている場合、第一特性数字である「6」は固形物に対する保護等級を、第二特性数字である「8」は水に対する保護等級を示している。また、どちらかの保護等級を省略する場合は「X」を記載する。「省略される=無保護」ではないところに注意が必要である。
引用元:電気機械器具の外郭による保護等級 – Wikipedia″

つまり最初の6は、固形物(防塵)に対する保護等級、
次の8は、水(防水)に対する保護等級を示しています。 
それでは、それぞれ防塵・防水の性能がいかほどであるのか見ていきましょう。 
保護等級 内容
0級 特に保護がされていない
1級 直径50mm以上の固形物が中に入らない(握りこぶし程度を想定)
2級 直径12.5mm以上の固形物が中に入らない(指程度を想定)
3級 直径2.5mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない
4級 直径1mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない
5級 有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない(防塵形)
6級 粉塵が中に入らない(耐塵形)
 
上記から、iPhopne7は、 
・粉じんが内部に侵入せず(防塵性能の最大等級!) 
・水深1m、30分の圧力、水に耐えうる性能を持っていることが分かりましたね。 

防水の保護等級も、最大の8に対しての7なので、なかなかの耐水力と認識して良さそうです。
但し、Apple公式サイトにも書かれているように 

″iPhone 7とiPhone 7 Plusは防沫性能、耐水性能、防塵性能を備えており、実験室の管理された条件下でのテストにより、IEC規格60529にもとづくIP67等級に適合しています。防沫性能、耐水性能、防塵性能は永続的に維持されるものではなく、通常の使用によって耐性が低下する可能性があります。iPhoneが濡れている場合は充電しないでください。クリーニングと乾燥の方法についてはユーザガイドをご覧ください。液体による損傷は保証の対象になりません。″ 

防水性能は摩耗するものである、そして海水や洗濯機など、特殊な状況下では、上の性能が発揮されない可能性もあるので、その点は注意が必要です。

この、防塵・耐水性脳の搭載で、ますます様々なシーンでiPhoneが活用できそうですね!

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