iPhone5 のデータ復旧のご依頼を承りましたっ!!
本日のお客様は、いつものように午前中に洗濯機を回していたときに自分の
iphone5を一緒に回してしまっていることに気づいたそうです。
水没というのは月に必ず何件かは依頼が来ます。さらに、使えなくなってしまう
経緯は実に様々です。わたくしが覚えている範囲でいうと、例えば、
高校生の息子が自分の私服のポケットに入れておいたものを母親が
そのまま30分も洗濯機に入れっぱなしであったことや、3歳ぐらいの子が
お風呂でお母様のiPhoneをお湯が張ってある浴槽に突っ込んで遊んでいたことなど
今回のご依頼人は、まだ生まれたばかりのお子様の写真だけでも取り出したい
とのことです。
水没した端末の基本的な修理の流れ
まず、一般的に水没といった場合、化学の実験で使うようないわゆる”超純水”でもない
かぎり必ず電気を通してしまいます。山で汲んできたような自然界の水や、水道水の中
にはナトリウムなどのミネラルが含まれています、水が蒸発した後に残る水垢はそう
いった不純物だけがのこったような状態ということです。
それら不純物は必ずデバイス内部の基板などに付着しているので、電子部品から
除去するために専用の化学薬品を使います。さらに、ただ薬品に浸すだけではなく
これまた専用の機材を使いその中で電気で振動を与えつつ表面をきれいにします。
この後、完全に基盤を乾かし組み立てなおしてこの時点で起動するかを試します。
(ちなみに、水没の場合バッテリーはもともと使っていたものをそのまま使用できる
ときもございますが安全性を考慮して新しいものに変えることをお勧めしております。)
しかしながら、洗浄だけで端末が起動しないことも修理台数を数多くこなしていれば
こそ、頻繁に起こります。そのようなときは、まず基板上の極小のICチップ達を
一つ一つどれがショートしてしまっているのかを確かめつつ作業を進めていきます。
これがいわゆる次の段階の基板修理というものですが、損害があまりにも広範囲に
わたっている場合最後の手段として基板から直接データを抽出する
作業を行いますが、詳細は割愛します。